【ガツンと日本酒】ビターチョコみたいな日本酒。ちえびじん 純米酒

ガツンと日本酒

ビターチョコみたいな日本酒、気になりませんか?

芳醇でリッチな日本酒たまには飲んでみたいですよね。
「でも芳醇なタイプって雑味があるからなー」
ご安心下さい。ちえびじん 純米酒は芳醇でリッチでありながら雑味を抑えた綺麗な味わいなんです。
そして最後にはほろ苦さが残る。
まるでビターチョコのような日本酒。

こんな方におすすめ:芳醇でリッチ、でも雑味は感じない日本酒を探している方

年間180本の日本酒を飲む私が、日本酒のリアルなレビュー、おすすめの人やシーンを紹介します!

味や香りの特徴

ちえびじん 純米酒
中野酒造 / 大分

香りの強さ:★☆☆☆☆
味の濃さ :★★★★★
甘味   :★★★☆☆
旨味   :★★☆☆☆
酸味   :★☆☆☆☆
キレ   :★★☆☆☆
おすすめレベル:中級~上級者さん

精米歩合70%!(=あまりお米を削っていない)
個人的には、精米歩合が低く、お米をたくさん削って造った綺麗な味わいの日本酒も好きなのですが、一方であまり削っていないお米で造られた日本酒は個性があって面白く感じます😃

芳醇でリッチな風味と綺麗さの両立

日本酒に含まれる旨味成分を、これでもかとばかりに感じられる日本酒です。それもそのはず、ちえびじん 純米酒は精米歩合70%というかなり高い精米歩合なのです。
つまり、お米をあまり削っていないということです。
精米歩合の高い日本酒は芳醇でリッチな風味になる傾向があるのですが、ちえびじん 純米酒もまさにそういった感じです。
複雑な風味がして飲みごたえがあります!

通常、お米をあまり削っていない日本酒は、雑味というか臭みというか、なんだか芋っぽい嫌な風味が出てしまうのですが、ちえびじん 純米吟醸はその風味がなく、綺麗さもあります。
裏ラベルに書かれている酒蔵さんの想い通りにデザインされた日本酒ですね。

旨味とアルコール由来の刺激が主張する

全体の中で主張が強いのが、旨味と、アルコール由来の刺激です。
旨味は、炊きたてのお米を食べたときに感じる旨味のような味わいです。複雑で芳醇な味わい。旨味の強さとしてはそこまでではないのですが、複雑でいろいろな風味をはらんでいるので、日本酒全体を見渡してもやはり旨味が主張するな、というイメージです。

アルコール由来の刺激は、口に含んでいるときに舌をぴりぴりと、ごくんと飲み干すときに鼻をツンと刺激します。この刺激が全体のアクセントになっています。

最後はビターチョコのような苦味を残す

飲み干した後は、まるでビターチョコのようなコクのある苦味が残ります。雑味がないので、不思議といやらしさを全く感じません。ちえびじん 純米酒ならではの個性といった感じで、このほろ苦さも美味しく感じます。
この苦味は、例えばレバーの赤ワイン煮などの味が濃い目で最後に独特の苦味が残る料理とマッチします。
料理の濃い味と苦味にそっと寄り添い、最後は余韻を残す。

日本酒と一緒に食事を食べていて思うのですが、日本酒の味の特徴と、料理の特徴が似ている組み合わせの相性が良いですね。
赤ワインはお肉と、白いワインはお魚と合わせる、というのと似ていますよね。
濃い味の日本酒は濃い味の料理と、さっぱり目の日本酒はさっぱり目の料理と相性がいいです。

日本酒界のビターチョコ。ほろ苦さも愛せる

全体的に味が芳醇でリッチ、濃いめの旨味を感じ、最後にはコクのある苦味が残る。
「日本酒界のビターチョコ」といった感じです。
芳醇でリッチではあるのですが、相当造り込まれているようで雑味がかなり抑えられています。普通この精米歩合でこんなにきれいに造る事はできません。
だから古臭い日本酒感を感じさせない。

最後に残るほろ苦ささえもチャーミングポイントとして愛せる日本酒です。

ほろ苦さが苦手な方には向かない

日本酒のほろ苦さが苦手な方には向かないタイプと言えます。また、複雑で芳醇な風味や味に慣れていない方には敬遠されるかもしれません。

ただ、そういった方でも、レバーの赤ワイン煮などほろ苦さのある料理を食べるときは、おすすめです。
料理ですでに苦味を感じているので、ちえびじん 純米酒のほろ苦さがそこにそっと寄り添ってくれます。濃厚で芳醇な味わいなので、料理の味の濃さにもかき消されることなく、より美味しく感じられます。

まとめ

ちえびじん 純米酒
中野酒造 / 大分

香りの強さ:★☆☆☆☆
味の濃さ :★★★★★
甘味   :★★★☆☆
旨味   :★★☆☆☆
酸味   :★☆☆☆☆
キレ   :★★☆☆☆
おすすめレベル:中級~上級者さん

味の特徴:
 ・芳醇でリッチな風味と綺麗さの両立
 ・旨味とアルコール由来の刺激が主張する
 ・最後はビターチョコのような苦味を残す

こんな方におすすめ:
芳醇でリッチ、でも雑味は感じない日本酒を探している方
向かない方:
日本酒のほろ苦さが苦手な方

精米歩合が高い日本酒は個性があって面白いです。精米歩合が高いのにここまで雑味がない日本酒はかなり貴重なのでお見逃しなく!

コメント

タイトルとURLをコピーしました