日本酒の種類っていろいろあってよくわからないですよね。
純米大吟醸、純米吟醸、吟醸、本醸造、、、
今回はその中でも「純米酒」について詳しく解説します。
年間180本野日本酒を飲む私が、純米酒とは?について網羅的に解説しつつも、マニアックになりすぎないように
「結局どんな味がするの?」
という声に答えていきます。
この記事を読めばこんな事がわかります。
・純米酒とは?
・純米酒の位置づけ
・純米酒ってどんな味がするの?
自分にあった日本酒選びにとても役立つと思うので是非参考にして下さい。
純米酒とは?
純米酒とは、特定名称酒の一つです。
お米由来の甘味と旨味が強く、複雑で深みのある風味が特徴の日本酒です。
特定名称酒とは?=日本酒の種類
純米酒について詳しく解説する前に、そもそも特定名称酒って何?ということを解説します。
特定名称酒とは、簡単に言うと「良い日本酒」です。
ただ、特定名称酒は特別な日本酒というわけではありません。
実は日本酒好きな方が普段飲んでいる日本酒は、ほぼ特定名称酒と言って良いくらいです。
純米大吟醸、特別純米、本醸造などの名前をよく聞きますよね。これらが特定名称酒です。
特定名称酒は全部で次の8種類です。
特定名称酒8種類:
- 純米大吟醸
- 純米吟醸
- 特別純米
- 純米
- 大吟醸
- 吟醸
- 特別本醸造
- 本醸造
特定名称酒についてさらに詳しくはこちら↓
【ひと目で分かる】特定名称酒8タイプ早見表。これで完璧!日本酒分類
純米酒とは
純米酒は特定名称酒のうち、以下の条件を満たす日本酒です。
- 原材料 :アルコール添加なし(米、米こうじのみ)
- 精米歩合:規定なし
- 製法 :規定なし
簡単にいうと純米酒は、醸造アルコールを添加せず、米と米こうじで造られたのが特徴の日本酒です。
醸造アルコールと言う、酒質調整のためのアルコールが添加されていない分、お米由来の甘味や旨味を存分に感じることができます。
また、精米歩合の規定がない=お米をどのくらい削るかについての規定がありません。要は、あまり削っていなくても、一方で、極限まで削ってても純米酒に分類されるということです。
純米酒は一般的にあまり削っていないお米で造られていることが多いです。
あまり削っていないお米で造られた日本酒は、お米由来の複雑で深みのある風味を感じることができます。
一方、純米大吟醸のようにたくさんお米を削った場合は、澄んで綺麗な味になります。
純米酒の特徴
お米の甘味、旨味、複雑で深みのある風味を最も感じられる日本酒
純米酒は日本酒の種類の中で、お米由来の甘味、旨味、複雑で深みのある風味を最も感じることができる日本酒です。
なぜかと言うと、精米歩合が高いからです。つまり、あまりお米を削っていない。
お米の外側には甘味や旨味のもとになる成分が多く含まれるため、外側の部分を残して日本酒を造ると甘味や旨味の強い味わいになります。
また、鼻に抜ける風味もより複雑で深みのあるものになります。
味のばらつきが大きい
純米酒は精米歩合の規定がありません。なので、お米をたくさん削っているもの、少ししか削っていないものが混在しています。
どのくらい削っているかによって甘味や旨味の強さ、複雑で深みのある風味の強さは変わります。
なので純米酒は銘柄による味のばらつきが最も大きいです。
純米酒、特別純米酒、純米吟醸酒、純米大吟醸酒の違い
純米酒、特別純米酒、純米吟醸酒、純米大吟醸酒と、いろいろありますがその違いは何なのでしょう?
以下の点が純米酒、特別純米酒、純米吟醸酒、純米大吟醸酒の違いです。
- お米をどのくらい削っているか(精米歩合)
- 吟醸香(ぎんじょうか)と呼ばれるフルーティな香りを引き出す製法か(吟醸造り)
「じゃあ具体的にどんな味の違いがあるの?」
純米酒、特別純米酒、純米吟醸酒、純米大吟醸酒の味の違い、香りの違い、価格の違いなどは以下の記事で詳しく解説しています。
まとめ
- 純米酒とは、特定名称酒の一つ
- 特定名称酒とは、簡単に言うと「良い日本酒」
- 純米酒はお米由来の甘味と旨味、複雑で深みのある風味を最も感じられる日本酒
- 純米酒は味のばらつきが最も大きい日本酒
- 純米酒、特別純米酒、純米吟醸酒、純米大吟醸酒の違いは精米歩合と吟醸造りかどうか
純米酒は複雑で深みのある風味があるところや、銘柄によって味にばらつきがあるところから、日本酒初心者というよりは中級〜上級者の方におすすめの日本酒ですね。
初心者の方もいろいろな日本酒に飲み慣れてきたらぜひ奥深い味わいの純米酒にもチャレンジしてみて下さい。