【2021年日本酒世界一受賞】御湖鶴（みこつる）純米吟醸

2021年7月5日2024年8月31日

国外で開催される日本酒品評会で”最も影響力のある”品評会であるIWC SAKE部門。
今年も開催されたIWC SAKE部門で、年間たった1銘柄にしか与えられない最高栄誉「チャンピオン・サケ」。

その最高栄誉を受賞した銘柄が御湖鶴（みこつる）です。

✔ おすすめの人
IWC最高栄誉受賞蔵の日本酒を飲んでみたい方

年間180本の日本酒を飲む私が、日本酒のリアルなレビュー、おすすめの人やシーンを紹介します！

銘柄スペック

銘柄	御湖鶴純米吟醸諏訪美山錦火入れ（受賞銘柄は御湖鶴純米吟醸山恵錦火入れ）
酒造元	諏訪御湖鶴酒造場 / 酒造場・長野　運営元・福島
特定名称	純米吟醸
精米歩合	50%
アルコール度数	16度

「御湖鶴（みこつる）」という銘柄の日本酒を製造していた長野県・下諏訪町の菱友（ひしとも）醸造が2017年4月に自己破産しました。

その後、2019年12月に福島県いわき市の運送会社、磐栄（ばんえい）運送が事業を引き継ぐことで再起を果たしました。

ん？運送会社？しかも酒蔵がある長野県じゃなくて福島の会社？？

磐栄運送は文字通り運送業や倉庫業が中心の会社ですが、ものづくりへの進出も進めており、グループ会社をどんどん増やしているとことでした。

そこに菱友醸造の自己破産の話が入り、縁あって事業を引き継ぐことになりました。

結果、2019年12月に「諏訪御湖鶴酒造場」として再起を果たすことになりました。

一度は自己破産した御湖鶴の醸造元ですが、見事な復活を遂げました。

世界最大級のワイン品評会であるIWC（インターナショナル・ワイン・チャレンジ）によって2021年6月30日「御湖鶴純米吟醸山恵錦火入れ」が日本酒部門の最優秀賞「チャンピオン・サケ」に選定されました。

IWCは世界的なワインの品評会。
そのIWCには「SAKE部門」があり、国外で開催される品評会の中では”最も影響力がある”とされています。

このシールが貼られている瓶を見たことがあるのではないでしょうか？

今回の御湖鶴の受賞「チャンピオン・サケ」はSAKE部門の最高栄誉。トップオブトップです。

「チャンピオン・サケ」はIWCでゴールドメダルを受賞した銘柄の中から”たった一つだけ”選ばれる銘柄です。

今回は、そんなIWCで2021年チャンピオン・サケを受賞した御湖鶴純米吟醸山恵錦火入れの酒米違い「御湖鶴純米吟醸諏訪美山錦火入れ」を紹介します。

現代人、特に若い人の好みにベストヒットしそうな甘酸っぱさ。

ぴちぴちした甘味と、爽やかな酸味の相性が抜群です。

とはいえ、ジュースのような甘酸っぱさではなく、あくまで日本酒らしい甘酸っぱさ。
このくらいの甘酸っぱさがちょうどよく感じます。

味わいは甘酸っぱいので味濃く感じますが、一方、さっぱり感があります。

甘味を最初に強く感じるけれど、口に含んで飲み干すまでの間にそれらの味は舌に残らず、爽快な酸味を少しだけ残して去っていきます。

喉元をすぎる頃にはほとんど甘さは残らず、心地よい爽快感が感じられます。

飲み干す瞬間はほのかな苦味を感じます。ただし、完全に飲み干した後はこの苦味は舌には残りません。なので「苦味」と言っても渋さのある嫌な苦味ではなく、全体の味を引き締めてくれるようなアクセントになっています。

大人の味ーーって感じでとてもいい特徴。

さすがIWC最高栄誉「チャンピオン・サケ」を受賞した酒蔵の銘柄。間違いなくおいしいです。
御湖鶴は他の銘柄も飲んだのですが、うん。最高栄誉の賞を受賞した酒蔵の日本酒はうまい。

IWC最高栄誉「チャンピオン・サケ」を受賞した銘柄「御湖鶴純米吟醸山恵錦火入れ」は現在品薄状態ですが、酒米違いの銘柄はまだ手に入ります。

これから人気が爆発することが予想される「御湖鶴」。入手困難になる前にゲットしておきたい銘柄です。

御湖鶴純米吟醸諏訪美山錦火入れは甘酸っぱい一方、バランスも良いのでほとんどの方におすすめできます。

おすすめしない人として強いて言えば、キリッと辛口でドライな日本酒しか飲みたくない人です。

日本酒に”味”は求めない、ただ辛口ならそれでいい、という方には向かないタイプです。

銘柄	御湖鶴純米吟醸諏訪美山錦火入れ（受賞銘柄は御湖鶴純米吟醸山恵錦火入れ）
酒造元	諏訪御湖鶴酒造場 / 酒造場・長野　運営元・福島
特定名称	純米吟醸
精米歩合	50%
アルコール度数	16度